こんにちはhana(@hanalifeblog)です。
アロマテラピーが身近になり、多くの方が様々な方法でアロマを楽しんでいますが、もしアロマが原因で肌トラブルが起こった場合どうしますか?
アロマオイルは一般的に雑貨として売られており、肌への刺激に注意が必要であることを知らない方も多いのではないでしょうか。
今回は、以下の点について解説していきます。
- もしアロマが原因で肌トラブルが起こったときどうしたらいいの?
- 安全にアロマを楽しむための注意点は何?
- アロマオイルの使用に注意が必要な人はだれ?
これからアロマテラピーを始めてみたいという方にも、ぜひ見ていただきたい内容です。
なぜアロマオイルで肌トラブルが起こるの?
アロマオイルは天然のものなので安全だと思いがちですが、実は注意が必要です。
アロマオイルは植物の有効成分が、非常に高い純度で濃縮されています。
さらに、アロマオイルに含まれる有効成分には多くの効果があり、医薬品にも用いられることがあるほどパワフルです。
そのため、肌に直接触れてしまったり、使用方法を間違えると肌トラブルを引き起こしてしまう可能性があり、アロマオイルの正しい知識を身につけておくことがとても大切です。
また、体質によって皮膚に刺激を感じたり、アレルギーを起こしてしまう場合もあります。
肌トラブルが起こってしまったときの対処法
原液が直接肌についた場合
原液は肌に直接肌についてしまったときは、速やかにたっぷりの流水を20分以上かけてください。
アロマオイルは水に溶けにくい性質がありますが、それでも有効な対処になります。
赤みや刺激、かゆみなどの症状が治まらない場合は、医療機関を受診しましょう。
また、医療機関を受診する際は、肌についたアロマオイルの精油瓶を持っていくようにしてください。
手作り化粧品やサロンでのアロマトリートメントで肌トラブルが起こった場合
アロマオイルを薄めていても、肌トラブルが起こる場合もあります。
手作り化粧品で肌トラブルが起こったときは、すぐにトラブルが起こった化粧品の使用を中止しましょう。
使用を中止して2~3日以上経っても肌トラブル症状が改善されない場合は、皮膚科などの医療機関を受診しましょう。
サロンでのアロマトリートメントで肌トラブルが起こったときは、サロンに症状や状況を正確に伝え、どういった対処をすれば良いか聞きましょう。
また、2~3日以上経っても肌トラブル症状が悪化・改善されない場合は、医療機関を受診しましょう。
アロマオイルを肌に使用する際は、パッチテストを行うことをおすすめします。
1%濃度(植物油5mlに精油1滴)に希釈した精油を手首の内側や二の腕など皮膚の柔らかい部分に少量塗った状態で24~48時間待ち、異常がみられるか確認します。
アロマオイル使用上の注意点
必ず薄めて使う
アロマオイルは植物の有効成分が、非常に高い純度で濃縮されているため、肌につける場合は、基材(精製水やキャリアオイル(植物油)など)で必ず薄めて使いましょう。
薄める際の濃度は、体に使用するアイテムは1%以下、顔に使用するアイテムは0.5%以下が目安です。
肌が弱い方、敏感肌の方は上記の目安よりも薄くすることをおすすめします。
アロマオイルの瓶は、1滴が0.05mlになるようにドロッパーが付いているため、30mLのキャリアオイルで作成する場合、体用は6滴以下、顔用は3滴以下のアロマオイルを入れます。
植物油の量 | 10ml | 20ml | 30ml | 40ml | 50ml |
体用の場合(1%濃度) | 2滴 | 4滴 | 6滴 | 8滴 | 10滴 |
顔用の場合(0.5%濃度) | 1滴 | 2滴 | 3滴 | 4滴 | 5滴 |
古くなったアロマオイルの使用は控える
アロマオイルは製造した時から成分の変化が始まっており、特に空気に触れることでおこる酸化や、紫外線、温度、湿度に影響して劣化が進行します。
そのため、使用期限を過ぎていたり、開封して長期間(1年以上)保管していたアロマオイルは成分の変化により、肌トラブルを引き起こす可能性があるため、使用を控えましょう。
光毒性、皮膚刺激に注意する
アロマオイルの中には「光毒性」や「皮膚刺激」といった、使い方に注意が必要なものがあります。
光毒性とは
肌についた状態で日光などの紫外線に当たると、成分が反応し皮膚に炎症や色素沈着を起こすこと。
例え濃度を薄くしていても、光毒性のあるアロマオイルは肌に塗った後に紫外線に当たることは控えましょう。
光毒性のあるアロマオイルを使う場合は、日光にあたる部分に使うのは避けるあるいは、光毒性をもつ成分を除去した「ペルガプテンフリーやフロクマリンフリー」を使用しましょう。
光毒性のあるアロマオイルは柑橘の皮から圧搾法と呼ばれる方法で抽出されたものに多いのが特徴です。
グレープフルーツ、ベルガモット、レモン、ライム、アンジェリカルート など
※スイートオレンジは光毒性がありません。レモンやグレープフルーツでも、水蒸気蒸留法で抽出したアロマオイルには光毒性の心配はありません。
皮膚刺激とは
皮膚表面からアロマオイルが浸透したときに、皮膚組織や末梢血管を刺激し、炎症や紅斑、かゆみなどを起こすこと。
これらのアロマオイルを肌に使う場合は、一般的な希釈濃度よりも低めの濃度(0.5%以下)に希釈することを心がけましょう。
イランイラン、ジャスミン、ティートリー、ブラックペッパー、ペパーミント、メリッサ、ユーカリ、グレープフルーツ、レモン など
妊婦さんや持病のある方は使用に注意する
妊娠中や授乳中の人、持病のある人は使用に注意する必要があります。
現在医師の治療を受けている方は、アロマテラピーを始める前に医師や専門家に相談しましょう。
また、子供やお年寄りの方も通常の濃度だとアロマオイルの作用が強い場合があるので、薄めて使用しましょう。
アロマテラピーを安全に楽しむ目安は以下の通りです。
妊婦さんの場合
芳香浴 | アロママッサージ | アロマバス | |
妊娠1~6ヶ月 および分娩前後 | ○ | × | × |
妊娠6~10ヶ月 および産後授乳期間中 | ○ | △希釈率0.5%以下で使用 | △全身浴3滴以下、部分浴1滴以下 |
乳幼児・子供の場合
芳香浴 | アロママッサージ | アロマバス | |
0~3歳未満 | △通常の半分以下 | × | × |
3~18歳未満 | △通常の半分以下 | △希釈率0.3%以下 | △全身浴1滴以下、部分浴1滴以下 |
また、妊婦さんや子供、お年寄りの方にも使用可能なアロマオイルがあるため、こちらを選ぶようにしましょう。
イランイラン、スイートオレンジ、カモミール、グレープフルーツ、サイプレス、サンダルウッド、ジュニパーベリー、ジンジャー、ゼラニウム、ティートリー、ネロリ、パチュリ、ハッカ、パルマローザ、フランキンセンス、ベルガモット、スイートマジョラム、ラベンダー、レモン、ローズマリー など
おわりに
今回はアロマオイルで肌トラブルが起こった場合の対処法や、使用する際の注意点をご紹介しました。
アロマテラピーを始めるうえで欠かせない知識なので、是非しっかりと覚えていただき、アロマテラピーを楽しんでくださいね。